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きよしこ  重松清

きよしこ (新潮文庫)きよしこ (新潮文庫)
(2005/06)
重松 清

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重松さんがいうには私小説ではなく「個人的なお話」だそうです。
すべての人をやさしくさせるお話です。

小学校一年生のきよしくんは、転校生だった。
でも、少年は最初の言葉がつっかえてうまくしゃべれない。
転校した学校でも、自己紹介がうまくしゃべれず、
タナカとマツザキにからかわれ悔しい思いをする。

どうしても、うまくしゃべろうとしても、最初の一言が出てこない。
母親に「クリスマスプレゼント、飛行船でいい」と聞かれるが
本当にほしい魚雷船ゲームの“ぎょ”がいえなくて「うん」といってしまう。

クリスマスイブ 声が出ない悲しさから
父親が買ってくれたプレゼントの飛行船をたたきつける。

泣きじゃくって寝たその夜 「きよしこ」が現れて言った
「伝わるよ、きっと。  君はだめになんかなっていない、
ひとりぼっちじゃないんだきっと抱きしめてくれる人が必ずいるのだ」と


この本の冒頭には、
重松さんが出ていたテレビのドキュメンタリーをみた
吃音の子供を持つ母親が、この事がイジメにつながらないかと
心配して、こども宛に励ましの返事をもらえればと
書いた手紙から、この小説を書こうと思ったと言っている。

その本心は、母親の手紙の 「吃音なんかに負けず」の
“なんか”が小学校1年生にすれば、物事のすべてである
ことがある。自分の経験から とても“なんか”じゃないという思いからだと推測します。
そんなことから、あえてこの話を短編の前に持ってきたのだろうと思います。

この短編からなる7つのお話は
個人的なお話として、きよし少年が、吃音という
言いたいことが、うまく伝えられない苦しさや
小さい頃 田舎の家に置き去りにされた寂しさを抱えながら
「きよしこ」に励まされ、いろいろな経験をしながら
子供から大人へ 成長していくことが語られていきます。

2話 【乗り換え案内】で吃音矯正教室の先生が、
自分はすらすらしゃべるくせに
「吃音なんかにくじけるな」「ともるのも個性のうちだ」
「みんな下を向いちゃてるわよ、胸を張って、もっと堂々として。
吃音なんか恥ずかしいことじゃないんだから」なんて言うところで
少年は 違う ぜんぜん違うと 心で叫ぶ。
この気持ちは、すごく良くわかる。

この本を読んで 重松さんはこういう気持ちを書かせたら
やはりすごいなーと思う。

重松さんに、少年期 吃音だったということがあったことが
日々こういうことを考させるので、
「ナイフ」とか「エイジ」とかで、少年の心を
リアルに書けるのではないかと思った。

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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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このごろテレビがつまらなくなったので
本を読んで 音楽聴いて PCしてます。

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