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逆説の日本史  井沢元彦


日本史で、一人の人間が 通史として書いている歴史書をあまり見たことがない。
私の不勉強で 本当はあるのかもしれないが、大概は日本史全集= 奈良時代 ○○先生 
平安時代 XX先生 鎌倉時代 △△先生・・・なんていう調子です。
世界史で言えば 塩野七生さんの【ローマ人の物語】くらいでしょうか。
(あくまで作者は、歴史書ではなく ローマ人の所行といっていますが。)

その中で、いろいろな考え方を駆使して 通史として歴史を書こうとしている
井沢元彦さんは、非常に興味のある人物です。
著者が 逆説から考えた歴史とは・・・・
【逆説の日本史】
小学館の週刊ポストに掲載されたものを、現在 江戸時代まで14刊 発刊している。

【この本のポイント】
1.現在の歴史は、史料至上主義であり、史料に書かれていないことは
  無いことになる。歴史にその当時の人の考え方や宗教感を入れ考えてみる。
2.歴史家が専門的になりすぎることにより、各時代を通して歴史の流れを見ることが
  少なくなっているのではないか。
3.歴史のIFを考え、もしもこの時こうしたらこうなると言うように仮説を立て、
  逆説的な真理を導く。

【この本の面白いところ】

ほし日本人の持つ宗教観の基本は【和】の精神だ。
  日本人は 和 ということを非常に大切にしている。
  ☆このことに気づいたのが聖徳太子。【和をもって貴しとなす】
  現在でも 会社でも地域社会でも、独創的なアイディアを持っていても根回しが
  下手で、和を乱したと 知らず知らずに阻害される。など

ほし穢れや言霊と言う思想
  日本人は、MY茶碗やMY箸 MYカップなどを持っている。
  おそらく、これを持っているのは日本人だけ。
  いくら洗っても、消毒しても なんとなくそこが汚れているような感覚。
  あなたも心当たりありますよね。
  政治家が汚職で捕まったあと禊(ミソギ)が済んだら罪が消える。
  穢れ=罪は禊をしないといけないと思っているから。

  言霊=言ったことがそのまま現実のこととして起こる。または 起こる気がする。
  飛行機に乗るときに「この飛行機が落ちる」と言ったら、「縁起でもない」という
  ことになり、落ちる気がしてしまう。
  ひっくり返すと、古代人は 本気で言ったことが本当になると恐れていた。

ほし恨みをかって憤死した人は、悪霊になる。
  憤死した人が、悪霊になりいろいろの災いをまく。それを防ぐためには悪霊に
  しないことだ。それには、神社を作って神様にして祈祷する。
  菅原道真は特に有名。 受験生の皆さん、北野天満宮の天神様は政争に破れ
  大宰府に流された敗者ですよ。今は、学業の神様ですけど。

この辺の考えを基にして、時代を通して 人物評価や時代考証していきます。

特に人物的には、 足利義満=天皇になろうとした将軍 足利義教の再評価。
織田信長=宗教戦争をなくした男など 面白く読める。

その他 井沢元彦さんの違う角度から見た歴史の考え方が目白押し。
暗記中心の歴史教育にさようなら。
いろいろ考えられる歴史は やはり面白い。

何が正しいというより、どういう見方ができるかが必要だということを
この本は教えてくれる。
歴史はロマンだ。 いろいろな考え方があって良い。

クレタ文明を 夢見たシュリーマンのようなロマンを持ちたいものです。

発刊済み
古代黎明編 - 封印された「倭」の謎
古代怨霊編 - 聖徳太子の称号の謎
古代言霊編 - 平安建都と万葉集の謎
中世鳴動編 - ケガレ思想と差別の謎
中世動乱編 - 源氏勝利の奇蹟の謎
中世神風編 - 鎌倉仏教と元寇の謎
中世王権編 - 太平記と南北朝の謎
中世混沌編 - 室町文化と一揆の謎
戦国野望編 - 鉄砲伝来と倭寇の謎
戦国覇王編 - 天下布武と信長の謎
戦国乱世編 - 朝鮮出兵と秀吉の謎
近世暁光編 - 天下泰平と家康の謎
近世展開編 - 江戸文化と鎖国の謎
近世爛熟編 - 文治政治と忠臣蔵の謎
近世改革編 - 官僚政治と吉宗の謎

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テーマ : 歴史全般
ジャンル : 本・雑誌

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逆説の日本史〈15〉近世改革編―官僚政治と吉宗の謎逆説の日本史〈15〉近世改革編―官僚政治と吉宗の謎
(2008/07)
井沢 元彦

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